施工案内
引張試験(引抜試験)
アンカー引張試験とは、あと施工アンカー施工後におこなう試験および検査のことで、施工計画書通りに施工が行われているか否かを自主的に検査します。
接着系アンカーは、接着剤の硬化に時間を要するので、硬化時間を考慮して所定の強度が発現してから試験・検査を行います。
判定基準 | 試験・検査方法 | 時期・頻度 | |
---|---|---|---|
目視検査 | アンカー種類・径・施工位置・本数・角度・突出寸法が、施工計画書および施工確認シート通りであること。 接着系アンカーでは、接着剤が母材表面に達していること。 |
目視で確認 |
全数 |
接触検査 | がたつきのないこと。接着剤が硬化していること。 |
直接手で触り検査 |
全数 |
打音検査 | 金属音であり、濁音しないこと。適度の反発があること。 |
アンカーの出しろ部分をハンマーで叩く |
全数 |
非破壊試験 | 抜け出し等の変位がないこと。 |
設計用引張強度に等しい荷重または耐震補強工事の場合には予想破壊荷重の2/3まで加力すること。 |
全本数の0.5%少なくとも3本以上 |
抜粋:日本建築あと施工アンカー協会(JCAA)アンカー講習テキスト